「なあ渇望…、おまえどうしたんだ?」
ため息交じりの声でコウは目の前をふわふわと浮かんでいる、無駄に可愛い丸い物体に話しかけた。

『うむ、よくぞ聞いてくれた。
実は(新たに←副音声)神獣設定というものがあってな、我は少し外に出てみたのだ。
決して、ものべーの人気に嫉妬したわけではない』
せっかくの可愛さが声としゃべり方で台無しである。

「嫉妬かよ…。
しかも、ものべーってメタな発言はよせ」

『汝はなにをいっている。
我は…「ネタバレは禁止だ!!」…む、まだ時期が早すぎたようだな』

「ふー、あぶねえ…、もう少しでクレームが入るところだったぜ。
つーかよ、ここはあえて俺も言わせてもらうが、ぶっちゃけめちゃくちゃむかつくやつがいるんだよ…じつは」

『ほう…、汝がそこまで言う輩がいるとはな…。
それで、どこのどいつなのだ?
イャガの大食いババアか?
それとも、引きこもりのミューギィか?
もしかして、時空最強のシスコン・トークォか?』

「お前、本当はロウ陣営の神剣じゃねーだろ?」

『ナンノハナシダ?』

「日に日におかしくなってくな…」
ポツリと呟かれた言葉に、
『誰のせいだ』
と、激しくツッコミたかったが、無駄なのでこらえておいた。

「俺が嫌いなのは、ロウでも、ローガスでも、ルシィマでもなく、ロティだ」

『誰だ?』

「未来でネリーちゃんとシアーちゃんの二人を同時攻略する鬼畜野郎だ。
あ、やべえ…。
むかついてきた…ちょっくらマロリガンにいってくるわー。
永遠神剣第3位・渇望の主が命ず、門よ!!
開け!!!」

『おい…」
もはや突っ込む間すらなかった。
コウは渇望の声よりもはやくゲートを開くとそのままマロリガンに向かうのであった。



あるロウエターナル(というか、いろいろ方向性を見失い始めてる)お話


第8話


とまあ、こんな感じでマロリガンに行ってきた俺だが、帰ってきたらみんなの視線が極寒でした♪(笑

「うぃーす、ただいまー」

「コウ!!
あなたはいったい何をしていたんですか!!!
こっちはあなたがいないせいでいろいろ大変だったんですよ!!!」
当然だが、すごい剣幕で怒られた。

「まあまあ、生きてたみたいだしいいいじゃん!」
ビシっとサムズアップしたら、叩かれました。
なぜか顔が真っ赤である。
俺が何かしたか?

『知らん』
律儀に突っ込む渇望・たまちゃんVer。

「と、とりあえず、あなたが腰に抱えている人は誰ですか?」
なぜか、渇望の神獣Verのことは視線が向いていながら無視されている。
というよりも、意図的に無視しているような気さえする…ああ、そういえば可愛いものが好きだったっけ?
さすがにおさえてるんだなー。

「あん?
こいつらか?
お土産」
ボロ雑巾のようになって顔面が膨れ上がっている少年をぽいと投げ捨て、もう一方の腰に抱えていた銀髪のナイスバディの姉ちゃんを丁重に下ろした。

「おや、やっと離してくれるんだね」
ハスキーボイスでナイスバディの姉ちゃん…もといミュラー・セフィスはため息をついた。

「こいつはミュラー・セフィス。
多分、神剣使いで凄腕の剣士っぽかったから拉致ってきた。
ま、俺ほど強くはねえが、間違いなくユートよりは強いんじゃね?
そんで、そっちのガキは、俺がぼころうとしたら既にミュラーがぼこにしてたから拾ってきた。

「人聞きが悪いな。
ロティは私の弟子だからね。
たまたまやっていた模擬戦の後だからそうなっているだけなんだよ…」

「ふーん、まいいや。
とりあえず、おまけみたいなもんだ。
一応、エトランジェの血がまざってっからそこそこ使えるだろ」
ふてぶてしく呟くコウであったが、その場にいる人物の内心は一致していた。

“「「「「「「「「「「なんて自己中なんだ」」」」」」」」」」」」”

「一ついいかい?
私は神剣は使えないよ。
それに、これでも100歳近いご老体なんだ。
戦いは勘弁してくれないかな?」

「んー、おかしいな?
なんか神剣の気配が途切れ途切れだな。
でも、会った瞬間に俺の力見抜いてったっぽいし…まあいいか

『いいのかよ』

「100歳ってところに突っ込みはないんだね…」
ミュラーはくすりと笑う。

「んなこと言ったら俺なんか不老不死だからなぁ。
レスティーナ、なんかだめっぽいからこいつ送ってくるわ。
一人くらいだったら何とかなるかな…っと!
門よ…「ちょっと待ってください!」…あん?」

「もしかして、あなた様は剣聖・ミュラー様では?」

「また、懐かしい呼ばれ方が出てきたものだね。
剣聖なんて自分で名乗った覚えはないけどね…」

「へー、なんか有名人じゃん。
俺ってお手柄じゃん。
さてと、そんじゃ俺帰るからあとよろしくー」

「コウ!!
どこに行くんですか!!
まだ話は終わってませんよ!!」

「ちっちっち…。
愚問だな。
ネリーちゃんに会いにいくんだよ」

「だと思いました。
もういいです…好きにしてください…」
レスティーナは先ほどまであった女王の威厳などどこかに置き忘れたかのように、ぐったりと肩を落とし、その姿を見たものは皆痛ましげな視線だったという…。

「く、苦労しているんだね…」
勝手に拉致してきた上に、そのまま放置されても困ると言いたげなミュラーであったが、抜群の高度なエアリード能力のおかげか言葉にすることはなかった。

そして、彼は気づいてなかった。
ロティを連れてきたら意味ないじゃん…ということを。
あえて突っ込まない渇望も立派にダメな方へと成長してるのだった。

そして、コウは気づいていなかったが、最後まで神獣形態に対するツッコミがなかった渇望は人知れず涙を流すのであった。
いと哀れ。




「さーてと、2週間ぶりにネリーちゃんに会いに行くかー!
そろそろネリーちゃんパワーが足りなくなってきたからなぁ」

『汝…、前々から思っていたのだが、そのネリーちゃんパワーとはなんだ?』

「生きる活力」

『…』
もはや何も言うまい…と言わんばかりに渇望は深いため息をつくのであった。
実に慣れてきたものである。





あとがき
場つなぎ的なお話であることは間違いないw

今回は最強にいろいろやりすぎたw
完全にカオスw
そんでもって、なぜか出てくる二人。
ぶっちゃけロティの出番はこれだけっぽい。
だって、神剣ないから役立たずだしww

前回の書いたデータが消えたせいで、かなり内容が変わってます
本来ならここでヨーティアが出てきたのだが、めんど…都合により次回に回しました。

にしても、聖なるかなのシナリオはいろいろどうかと思う。
せっかくの設定がまったく生かされていない…。

だが、アセリア3には期待できる。
こっから下はネタばれあるのでオッケーな方だけ見てください。

あー、聖なるかな編書きてー。
もちろん、ネリーちゃん同伴で(お






おそらく、正史はナルカナルートだと思う。
ユーフィーがロウに離反(これは1の頃からの設定のため驚きはなし)
望がカオス、ロウに次ぐ第3勢力になったりと、展開は期待できる。
ほかにも、出てきてないエターナルがいっぱいいるのでそちらにも期待。
ちなみに、今回名前だけ出てきたのだけでも、ローガス、ミューギィ、聖威とか


にしても、エターナルの記憶の設定とかどうなってんだよww
ご都合主義にしすぎw
今回のライターは前作をプレイし直すのがよろしいかと…。
ぞのせいか、前作は何プレイもし直す気力があったが、今回はなぜかもう気力がわかない…。
ぶっちゃけ、ハードモードは無理っすb
二週しかしてないし…。
といっても、2週目はナルカナルート開放のために8章からやり始めたしww

戦闘シーンが苦痛…。
なぜ戦闘カット機能がなくなってしまったのだろう…。
さすがに、ctrlだけじゃきついっす…。