注:これはオリジナル主人公介入(?)モノです。
この作品には残酷な描写が含まれますが、これらの表現を不快に思う方は読まない方が無難です。
終焉の夜
吹き抜ける北風に震えながらそっと目を開いた。
目に映るのは見知らぬ街並み。
それに俺はいつの間に外を歩いたのだろう。
疑問に思いながら道を聞くために人気がある場所に向かって歩き出した。
しばらく歩くとなにか高速で動くものがどこからか飛び出し目の前に降り立った。
影になっていてうまく見えないがそれは人だった。
だが、感じる気配はとても人とは思えなかった。
いつしか俺は無意識に後ろに後ずさっていた。
「微弱な魔力を感じてきてみたが・・、おまえ魔術師か?」
人影はそう言って一歩前に進んだ。
街灯に照らされて映し出された姿に俺は思わず息を呑んだ。
「ラ、ラン・・サー・・?」
この容貌、手に持つ禍々しい赤い槍、獣と対峙するような圧迫感。
それはこの前やったFateの登場キャラが実在したらという想像のままの姿だった。
「ほう・・、その呼び方はやはり聖杯戦争関係者か。
おまえにはわるいが邪魔者は消せということらしいんでな。
いけすかねえマスターだが命令に逆らうわけにはいかねえからな。
あばよ。」
ドス。
表現するならそんなところだろう。
それは正に閃光のような一撃。
避けるまもなく繰り出された槍に一切の無駄は含まれていなかった。
「が・・っふは・・っ・・!」
吐血する。
痛みが少し遅れてやってきた。
痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
なぁ・・・、これは悪い夢なんだろ?
起きたら自分の部屋で夢だったかって安堵するんだろ?
俺は薄れていく意識の中そんなことを思う。
目蓋が落ちた。
もう何も見えない。
だけどそれでいい。
これは夢なんだから。
さあ、悪い夢は終わらせなくちゃ・・。
BADEND
あとがき
リアル一般人がFATE世界に偶然(?)並行世界移動したお話。
ちなみに夢ではなく現実なので彼の人生はここで終わりです。
思いつき第3弾です。
なんかあったら感想ください。
ではまた